握りが変わるとトレーニングが変わる
"筋トレ界のラスボス"、"日本のモンスター"との異名 安治川正人さん(MONSTER JAPAN代表)
今回お話を伺ったのは、"筋トレ界のラスボス"、"日本のモンスター"との異名をとる安治川正人さん(MONSTER JAPAN代表)。
ベンチプレス262.5kgを記録するなどまさに規格外のパワーを誇り、特に男性のファンが多い。
安治川さんのような強靭でパワフルな肉体を目指しトレーニングに励むトレーニーは実に多い。そんな安治川さんは、どのようにFAT GRIPZを使用しているのか、興味は尽きません。話を伺ってみました。
-いつ頃Fat Gripzの存在を知りましたか?
海外の選手が使ってましたよね。Youtubute等のトレーニング動画でアームカールとかをするときに使っているのを見て知りました。2、3年くらい前ですかね。
-その選手とは誰でしょうか?
ジェイ・カトラーですね。昔からバーベルカールでよくFAT GRIPZを使っているなあという印象でしたね。
-そうですね。もうジェイ・カトラーとFAT GRIPZの関係は10年になるようです。ずっと彼はFAT GRIPZ ORIGINALを使っていますね(現在FAT GRIPZ ORIGINALは終売)
-2021年の3月から安治川さんにFAT GRIPZを使ってもらっていますが、使ってみてどうですか?
最初はバーベルカール等の上腕二頭筋の種目でよく使っていたんですね。それで握り方によって「しんどいな」と感じるものもあれば、また握り方を変えることによって「しんどい」んじゃなく、しっかり上腕二頭筋に効かすこともできると気づきましたね。
最初は「太くなるから握りにくくなる。だから上腕二頭筋より先に前腕が疲れてしまう」というイメージだったんですよ。
けれど握り方を変えることによって逆に疲れにくくなったり、上腕二頭筋に負荷が乗るような感覚をつかめましたね。
-握り方というとサムレスグリップとサムアラウンドグリップがありますが、このあたりの事でしょうか?
ええ、その二つですね。あとですね、サムアラウンドグリップではあるんですがギュッと握らない。
感覚の問題ですので口で説明するのは難しいんですが、サムアラウンドではあるんですが前腕に刺激が入るようなギュッと握る握り方ではなくて、手のひらの一番バランスが取れて重心が乗るところにうまく乗せれば、握りこまなくてもカールできて上腕二頭筋にうまく刺激が入るんですね。
-サムアラウンドグリップとサムレスグリップだけではなく、感覚的に他の握り方がある、と
あります。これは普段からバーベルカールを上手くできる人でないとなかなかちょっと難しい感覚だと思います。
普段からバーベルカールが上手くできる人がFAT GRIPZを使うと「ああ!この感覚か!」と好感覚をつかみやすいと思います。わかる人にはわかるでしょうね。
-そうなんですね。あと、コレ前々から聞きたかったんですけどトライセップエクステンションの時などにFAT GRIPZを使うと「肘が痛くならない」という投稿を安治川さんのSNSでよく見るんですが、FAT
GRIPZで痛みが軽減されるんですか?
そうですね!アタッチメントの形状に関わらずロープでも巻き付けられるので、肘の痛みはかなりマシになりましたね。
-私が扱う重量はとても軽いので肘が痛くなったことはないんですが、やっぱり高重量を扱うと人体の限界を超えて痛みだすんでしょうか?
そうそう。それで、肘が痛くてできなった種目がFAT GRIPZでできるようになったり、肘が痛くて重量を下げてやっていた種目も昔やってた重い重量でしっかり挑戦できるようになりましたね。
でも、正直僕の中でも原理はよくわかっていないです。
FAT GRIPZを巻くことによってなぜ肘の痛みがマシになるのかの原理はわかってないんですよ(笑)
FAT GRIPZは上腕二頭筋で使えるから上腕三頭筋でも使ってみようと思って試しにつけてエクステンションしてたら、いつもの重量でも肘が痛まないことに気づいて「あれ?これつけてやったら肘痛くならないんじゃないか」と重量を増やしていってもやっぱり痛くならなかったんです。
-不思議ですね。確かに原理は説明つかないですよね!?
そうですねえ。やっぱり握り方が変わるから、なんでしょうかねえ。
-原理はわからないんですが、でも握り方が体のいろんなところに影響する、、という事だけはわかりますねえ。
そうですね。握り方が変わるだけで肘の痛みがなくなるなんて、普通に考えたらおかしいじゃないですか。
でもそれが実際可能になるわけですから。
ですから握り方が変わるだけで他の部位に大きな影響が出てるわけですね。
-手や指という人体の末端の部分から、線のように体全体につながっているんですね
そうですね。手や指は神経が一番通っている部位ですからね。
-FAT GRIPZのメーカーであるカナダ企業の研究によると、ダンベルやバーベルの細いシャフトが、あの重くて硬いものが人体の極狭い部分に乗り続けるのは怪我のリスクや筋力不均衡化のリスクがあるというのですが、その問題点は感じますか?私なんかは手の平が痛くて筋トレに集中できない、、という感覚ぐらいはわかるんですが。
例えば、最近の最新マシンをそろえたジムなんかでは、マシンのグリップが太いですよね。
たぶん研究が進んできていて、昔のマシンだったら握るところが細かったり、グリップすら巻いてないただの鉄の棒をひたすら押すようなタイプのモノもあって。
今の最新のマシンだとFAT GRIPZ ONEくらいの太さのグリップがデフォルトだったりします。
やっぱり研究が進むにつれて、太いグリップの方が狙った部位に効かせやすいなどのメリットがあることがわかってきたんでしょうね。
-なるほどですねえ。そういうグリップの太いマシンをそろえたジムが増えてきているんですね
増えてますね。僕もよく新しいジムに行ったりするんですが、試しに太いグリップで動作すると痛くならないですし、狙った部分に効かせやすくなります。
-ちなみに自身のFAT GRIPZ使用だけではなく、安治川さんにトレーニングを教わりに来る方のトレーニングにもFAT GRIPZを使用していると思いますが、トレーナーとしてメリットは感じますか?
まず、トレーニングのバリエーションが増えますね。
今日も朝イチのパーソナルで腕のトレーニングをしたいという方がいらっしゃって、上腕二頭筋と前腕と上腕三頭筋をやったんですよ。
FAT GRIPZハンマーカール。コレ僕も一番握力がやばくなる種目なんですが、これをやってもらって、普段10kgのハンマーカールでも余裕でできるのが、FAT GRIPZ装着で一気にREP数が減って、「握力とか前腕にかなり効く」とおっしゃってましたね。
やっぱり教える側としてもトレーニングのバリエーションは増えてますね。
-そうですよね!ハンマーカールやばいですよね!?手首から先が飛んでいきそうになります(笑)
-最後に、3種類ありますが一番のおすすめはどのシリーズですか?
PROですね。
やっぱり程よい太さ。太すぎず細すぎず。
-EXTREME(一番太いモデル)を使う人は限られますか?
限られてきます、正直に言って(笑)
かなり太いですもんね、握りこめないです。
アームレスラーの方とか、リストカールをやる方なんかはいいと思うんですよ。
まあ、それこそ種目によって3種類使い分けられたら一番いいですよ(笑)
安治川正人さんおすすめのPROシリーズ
-編集後記-
見た目はイカツイですが、お話ししてみるととても誠実で優しい男性。それが日本のモンスター安治川正人さん。筋肉の凄い人はただひたすら重いウェイトを振り回しているのだと勘違いをしている日本人はとても多いですが、お読みいただいた通り繊細に握り方まで考えに考え、実践し、自身の体で効果を証明する理論派なのです。
そんな彼から男女問わず多くの人がトレーニングを学びデカくなって欲しいと願ってやみません。奈良県民は幸せ、、だぞ!
-PROFILE-
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